江戸時代膳所藩お抱えの御用料亭でありました本家阪本屋は現在の膳所木下町にあり、湖面に面して楼閣を有した事から‘映波楼’と呼ばれ、古くはシーボルトの旅日記にも登場します。昔はこの膳所と云う所は遠浅の浜が続き、琵琶湖有数の漁場でありました。その為に古くから京の都の宮中の御厨に食材を納める所から【膳所】と呼ばれるようになったとの事です。
阪本屋は川魚料理の他に鮒ずしが得意でした。県下で始めて鮒ずしの商品化に取り組み、明治二年に鮒ずしの販売を専門に行う分店として、東海道と北国海道の合流地点であります現在の札の辻の地で開業しました。明治16年日本初の水産博覧会で褒賞を頂き、明治30年の第二回水産博覧会開催に際し、宮内省の御用掛東園・米田両侍従より供御の料に加えられました。
内国勧業博覧会等では金牌・銀牌・銅牌等受領しました。又、近年では平成15年、日本農林祭におきまして全国の農林水産大臣賞受賞者の中から優れた物に贈られる会長賞を頂戴いたしました。鮒ずしの製法は江戸時代の本家伝来の製法を守り、癖の無い味を心がけております。 |